ひっそりしたお店があってもいい。そこを支えるのは常連さんの力。
飲食店って、入りやすくしないとお客さんが来ないじゃん。
そう思いますよね〜。
私もそう思っている一人でした。
でも、入りづらいお店があってもいいんじゃないかな。
そう思うことが多くなりました。
いろんな人がいる世の中、どんな人でもOKなお店を目指したいと考えているお店は多いですよね。
でも、人の意見は様々で、情報が飛び交っていて、いろんなことを知れる時代は、時には混乱の元になってしまうこともありますよね。
どんな人にも対応できるようにしていたら、全部の意見を聞いていたら、体も心も足りないですよね。
お気に入りの焼肉店があります。
そこはある友人の紹介で知ったお店で、ご夫婦2人でやっています。
メニューのバリエーションが少ないけど、ホッとする家庭的な感じで、ある意味閉鎖的な空間があるお店なんです。
そこのご夫婦を知っていないと行きづらい感じ。
どちらかというと、お店に行くというよりはそのご夫婦の家に上がらせてもらうという感覚なんです。
お客さんも顔ぶれもだいたい決まっていて、ピークの時間も暗黙で決まっています。
食べ終わったお客さんたちは口々に「ごちそうさま!」とご夫婦に必ず声をかけて帰っていく。
それだからこそ、何ともいえないあったかみがあって、そこで食べる焼き肉はめっちゃ美味しいです。
その空気感を壊したくないから、紹介してくれた友人としか行かない。
もしくは、そこの常連さんと知り合いなら一緒に行きたい。
そんなお店もあります。
こういったタイプのお店は、常連さんの力が強いんだなって思います。
常連さんたちがそのお店の文化を守っているという感じ。
それも無意識のうちに働いている力なんですよね。
そのお店を好きな人しか来ないけど、その好きな人達がお店を護る。
お店の人とお客さんとの気持ちの関係が近くて、それがとても素敵。
理想的なお店だなって思います。